お知らせ
2020年12月9日(水)オンライン開催|シンポジウム「ポストコロナ時代の新たな森林価値の創造に向けて〜SDGsへの取り組みを通じて森林価値の実現を図るために〜」
- 2020年12月21日
日本では、安部前首相が首相就任時より「美しい森林づくり全国推進会議」を立ち上げ、森林保全と地球温暖化の防止の活動を展開してきました。その活動の一環として、この数年はSDGsをテーマとしてシンポジウムが開催されています。
SDGsの実現は国際的な課題となっており、我が国においても企業、団体等のセクターが様々な取り組みをはじめています。こうした中で、新型コロナウイルスにより日常生活はもちろん、経済社会全体が大きなダメージを受けました。SDGsの視点から、ポストコロナ時代に求められる社会はどのような社会か、森林はどのような可能性を有しているのか、その可能性を実現するために今何をすべきか、を議論するシンポジウムが開催されました。
その中で、INFOM会員の落合博子が、「SDGs達成に向けたポストコロナ時代に森林に期待するもの」と題し、国際森林医学認定医の立場から発表を行いました。INFOMが重視するエビデンスに基づく「森林空間利用による健康効果」の概略を話すとともに、ポストコロナ時代にSDGsを意識したい2本柱として1.森林空間利用によるストレス対策、2.森林浴による免疫力向上、微生物多様性利用による感染症対策、を提案しました。
そのほか、木材のマテリアル利用や森林空間の利用、森林経営など多面的からの発言があり、森林が果たすべき役割や可能性がいかに大きいか、みなさんに再認識していただく良い機会となりました。
独立行政法人国立病院機構東京医療センター
落合博子